2018年の年末、日本がコパ・アメリカ ブラジル2019に招待チームとして参加することがJFA(日本サッカー連盟)から正式に発表されました。2018年5月頃にはコパ・アメリカを主催するCONMEBOL(南米サッカー連盟)から日本を招待する旨の発表がなされましたが、このJFAの発表でやっとはっきりとしましたね。
ここではなぜ日本がコパ・アメリカに招待されたのか、また過去にはどんな国が招待国としてコパ・アメリカに参戦したのか、歴代の招待国をチェックしてみることにしましょう。
コパ・アメリカとは?
コパ・アメリカはかつて南米選手権と呼ばれていたサッカーの選手権大会で、第一回の開催は1916年とかなりその歴史は古く、世界で最も早くからおこなわれているナショナルチームによるサッカーの選手権大会となっています。
コパ・アメリカという名称になったのは1975年。現在はワールドカップと同じく4年ごとの開催となっていますが、その長い歴史の中では不定期開催であったり2年ごとの開催であったりといろいろな変化があったようです。
2019年大会はブラジルで、そして次の2024年大会はエクアドルで開催されることがすでに決定しています。
なぜ日本がコパ・アメリカに?過去の歴代招待国一覧
La #CopaAméricaBRASIL2019 se disputará con 12 selecciones: 🇦🇷🇧🇴🇧🇷🇨🇱🇨🇴🇪🇨🇵🇾🇵🇪🇺🇾🇻🇪🇶🇦🇯🇵
▶️https://t.co/SThEbMEElP pic.twitter.com/ivBLAP20ZK— CONMEBOL.com (@CONMEBOL) 2018年5月4日
実は日本がコパ・アメリカに参加するのは今回が初めてではなく、1999年パラグアイ大会にも招待されて参戦しています。
今回で20年ぶり2回目の参加となるわけですが、なぜ今大会に日本が招待されたのでしょうか。
実は日本は2011年にも招待されていたのですが、この年は東日本大震災が起こり戦後最悪の被害に日本は見舞われていました。
そのため出場を辞退したという経緯があります。代替えとして2015年のチリ大会にも招待されましたが、この時も諸事情によりコパ・アメリカへの参戦はFIFA(国際サッカー連盟)の内規に違反する可能性があったため、辞退することとなりました。
そうしてやっと実現したのが2019年の今大会への参加です。
2011年から招待を受けながらも参戦できなかった日本に配慮して今回も招待してくれたのでしょう。
CONMEBOLに加入している南米諸国以外の招待国がコパ・アメリカに参戦するようになったのは1993年のエクアドル大会から。このエクアドル大会以降、ずっと2カ国(2011年大会のみ3カ国)が出場しています。
歴代招待国をご紹介しましょう。
1995年ウルグアイ大会・・・メキシコ、アメリカ合衆国
1997年ボリビア大会・・・メキシコ、コスタリカ
1999年パラグアイ大会・・・メキシコ、日本
2001年コロンビア大会・・・メキシコ、ホンジュラス、コスタリカ、
2004年ペルー大会・・・メキシコ、コスタリカ
2007年ベネズエラ大会・・・メキシコ、アメリカ合衆国
2011年アルゼンチン大会・・・メキシコ、コスタリカ
2015年チリ大会・・・メキシコ、ジャマイカ
この他に2016年コパ・アメリカ センテナリオ、アメリカ合衆国大会(100周年記念特別大会)が開催されていますが、この2016年の大会はCONMBOLとCONCACAF(北中米カリブ海サッカー連盟)が共同で開催した大会でアメリカ大陸の各国チームが参加しています。通常のコパ・アメリカとは違い、招待国はありません。
そして今回2019年のブラジル大会では日本の他に、カタールが招待されています。カタールは2022年ワールドカップ開催地ですね。
日本側のメリットは何と言っても代表強化。UEFA(ヨーロッパサッカー連盟)加盟国におけるUEFAネーションズリーグにより欧州勢との対戦ができなくなっているという背景もあるかと思います。
CONMEBOL側にとっても、加盟国そのものが少ないので招待国は必要ですし、資金繰りから言っても日本の資金は魅力的なのかなと…。以前コパ・アメリカの賞金が払えない事態であることを報道されたりもしましたから…。
電通がコパ・アメリカのグローバル商業権の販売権を独占取得していますし↓
A Conmebol divulgou em seu site nesta sexta-feira (28) que a agência japonesa Dentsu será responsável pela prestação de serviços de consultoria e marketing, vendas e pós-vendas da Copa América 2019. Os ativos a serem comercializados incluem patrocínio, … pic.twitter.com/bTrI1jRuCb
— Portal da Copa (@copa_portal) 2018年9月28日
お互いWIN、WINの関係なのかなと思います。
カタール招待も同様かなと…。
まとめ
・以前から日本は招待されていたし資金的にも魅力
・日本に取ってもCONMEBOLにとってもメリット
2011年に招待されながらもなかなか参加できずにいた日本。ついに2019年に招待国としてコパ・アメリカに2回目の参戦を果たします。前回の参戦、1999年の時は1次リーグで敗退してしまいましたが、20年越し参加となる今回は頑張ってほしいですね!
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